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「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

明智光秀の娘玉こと細川ガラシャの辞世の句です。確か細川護熙元首相が引退会見で詠みました。花は散る時を理解し、ぱっと散るから美しい。人も同じで引き際が大事−そう解釈しています。

昨日、阿久悠さんが本紙インタビューで「美しい国ではなくて、美しい日本人でありたい」と語ったことを紹介しましたが、「美しい国へ」を唱えた安倍晋三首相がきょう辞任を表明しました。突然のニュースに「美しい」と「辞める」の言葉が交錯し、浮かんだのが冒頭のガラシャの歌です。

「もっと辞める時期があったはず」「きのう所信表明したのになぜ」。政界ではさまざまな意見が飛んでいます。

安倍首相に対しては、政治手腕よりも、次から次へと湧き出てくる閣僚のカネをめぐる不祥事とその対応の不手際さに批判が集中しました。閣僚は自分が決めたわけですから指導力不足を問われても仕方ないことでしょう。

自らの引き際と「部下」の散り際を誤れば、国民から大切な「時」を奪うことにつながります。重要課題は積もっています。政治が停滞してはいけません。


  1. たいふう一家 さんのコメント:

    大変な事態です。夜中までニュースに釘づけで同じ内容でもちょっとでも違う表現や情報にふーむとうなずく自分がいました。どこの世界でも囲碁と同じか?3手4手先を読まなくては?そんな簡単でない世界が政治かなー。ひとまずはお疲れさまといいましょうか。

  2. miyanichi さんのコメント:

    たいふう一家さん、おはようございます。私もチャンネルを変えながらニュースを見ていました。最近の安倍首相の表情は憔悴していました。おっしゃるように政治は、何手か先の状況や風を読まないといけないんですね。そして大事な国民の声を。

  3. 特命鬼謀 さんのコメント:

    ニュースペーパや松村邦洋による小泉、安倍、麻生の物真似も見られなくなるの?

  4. miyanichi さんのコメント:

    特命鬼謀さん、こんにちは。そうですね、ひょっとすると福田康夫さんの物真似を練習しているかもしれませんよ。