「CDは永遠に残るとも言われているけど、50年間でデータが消えるとも言われている。50年目が来てみないと分からないが、すべてが泡のように消えていく可能性だってある」
以前、バイオリニストの葉加瀬太郎さんに会ったとき、デジタル文化の将来について彼が語った言葉です。こう続きます。
「みんながアナログを焼き始めている。昔のLPのほうが、実質100年もっている歴史があるから」
新聞社も以前の切り抜きスクラップから、今はパソコンを使ってデータベース化していますが、「万が一」を想定して紙に残す動きも出ています。
デジタルデータはコンパクトに保存(収容)できるのが魅力です。だけど、ひとたび、保存媒体が壊れてしまうと、ハイそれまで。このため絶えずバックアップしておかなければなりません。ずぼらな私には大変な作業です。
それで何が言いたいかというと、デジタルとアナログ、互いに補完しながら利用していくことがよろしいかと。この世界ふうに表現するなら、実に90%くらい曖昧な結びとなりました。